映画に感謝を捧ぐ! 「教授と美女」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はハワード・ホークス監督の「教授と美女」に

 感謝を捧げようと思います。

教授と美女 [DVD] - ゲイリー・クーパー, ハワード・ホークス, ゲイリー・クーパー, バーバラ・スタンウィック, オスカー・ハモルカ, ダナ・アンドリュース, チャールズ・ブラケット, ビリー・ワイルダー
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 百科事典作りを目指す教授8人と

 運命の悪戯によって彼らの協力者となった人々の

 運命を描いた本作は

 各種娯楽特性がバランス良く配合された恋愛喜劇であります。

 豪邸の中で知識に取り憑かれた教授たちが

 街で暮らす人々との交流によって

 世界の光と闇を学習し、現実を生きようとする姿を

 アクション、サスペンス、ロマンス、ユーモアを

 絡み合わせながら描いていく

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に理論と現実、愛と理性によるせめぎ合いと

 大衆娯楽的サービス精神と教訓劇的メッセージ性の

 均整を保つ妙技の一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (力押し感満載でありながらも

 一定の品位を保ち続ける姿に心和まされる

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「恋愛喜劇型学問&社会論」の

 一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 長きにわたって男たちの絆&闘いの物語と

 男女が織りなす愛の物語を描き続けてきたH・ホークス監督と

 活劇力と喜劇力を兼ね備えたスタッフと

 俳優&女優陣の妙技によって

 危うくも和やかな異文化交流を写し出す本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。