映画に感謝を捧ぐ! 「世界崩壊の夜」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はフレッド・F・シアーズ監督の
「世界崩壊の夜」に感謝を捧げようと思います。
世界崩壊の夜 [DVD] - ウィリアム・レスリー, キャスリン・グラント, トリストラム・コフィン, レイモンド・グリーンリー, フランク・J・スキャネル, フレッド・F・シアーズ
連続地震による世界崩壊の危機に立ち向かう
人々の運命を描いた本作は
合理性と優等生ぶりの極限を目指した
災害映画であります。
特殊効果技術の限りを尽くした災害描写
状況設明台詞によるスケール感増幅
キャラクター造形の抑制によるストーリー展開の効率化が
一体となる光景は
私に「ハッタリ精神と倹約精神を共存させたSF映画作り」と
「敵役」に依存しないスリル&サスペンス生成術の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(未来を案じつつも「今の成功」を満喫する精神を
説くかの如き幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「小規模映画会社流災害系SF入門」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
効率主義、ハッタリ精神、優等生精神、風刺性が一堂に会し
アメリカ映画流ヒーロー+ヒロイン主義とチームバトル主義の
両立を図りながら「地球滅亡の危機」との戦いを写し出す本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。