映画に感謝を捧ぐ! 「13日の金曜日PART6 ジェイソンは生きていた!」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はトム・マクローリン監督の
「13日の金曜日PART6 ジェイソンは生きていた!」に
感謝を捧げようと思います。
13日の金曜日 PART6 [DVD] - トム・マシューズ, トム・マクローリン
「13日の金曜日(1980年版)」をもとにして作られた
人気シリーズの6作目となる本作は
ヒーローと悪漢の絆&秘めたる近似性を写し出す
シリーズ第6章であります。
宿敵の心身に入り込み、追い込むことによって
「因縁深き日の復活」を果たした後
驚異的な武力、機動力、隠密行動力によって
数で勝る相手を撃退していく
「ジェイソン」の勇姿がこれまで以上に濃厚化していく
ストーリー&演出は
私に不滅の生命&人心操作術を得ながらも
時間、場所、記憶のトラウマに縛られ続ける
「モンスター」の悲哀&成長を見守る感覚と
ヒーローの中に潜む「悪漢を憎みつつも、求めてしまう本能」を
ホラー映画的に表現する試みの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「最期」というよりも一時の休息と呼びたくなるような
決着の付け方となっている点も見逃せません。)
まさに「13日の金曜日」シリーズの法則を利用した
ヒーロー&悪漢論と呼びたくなる一作であると言えるでしょう。
前作において発生した「モンスター交代」への流れを豪快に断ち切り
絶対的主人公としてシリーズと運命を共にする権利を勝ち得た
「ジェイソン」の凶悪なる魅力に感動と戦慄を禁じ得ない本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。