映画に感謝を捧ぐ! 「200本のたばこ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はリサ・ブラモン・ガルシア監督の
「200本のたばこ」に感謝を捧げようと思います。
200本のたばこ [DVD] - ベン・アフレック, クリスティーナ・リッチ, ケイシー・アフレック, コートニー・ラブ, リサ・ブラモン・ガルシア
1981年12月31日のニューヨークで巻き起こる
人間模様を描いた本作は
様々な娯楽文化が絡み合う恋愛喜劇であります。
恋愛喜劇の王道、複数の物語を交錯させる作劇法
「年最後の日」がもたらす高揚感
ニューヨークの特性、MTV的映像&音楽技法
青春映画的美男美女が一堂に会することによって生を受けた
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に恋愛喜劇における「舞台となった時間&空間」の持ち味を
生かすことの重要性と
多彩な登場人物&状況設定を
躍動感を保ちつつ制御していく技法を
世に示す試みの一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(力業で「後日談」をまとめ上げていく豪快さに
驚かされる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「空間&時間限定型恋愛喜劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
恋愛喜劇の伝統文化と
1980~90年代の映像&音楽技法による共同戦線によって
後年の「ラブ・アクチュアリー」等に通じる一歩を
趣味人的且つ軽やかに切り開いた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。