映画に感謝を捧ぐ！ 「ヘル・フライト－乗客消失ー」

　映画弁護人ＧＨＭ（西村哲也）です。

　今回はマッシミリアーノ・チェルキ監督の

　「ヘル・フライト－乗客消失－」に感謝を捧げようと思います。

ヘル・フライト -乗客消失- [DVD] - マイケル・パレ, クリスタル・サントス, エリーズ・ミューラー, マッシミリアーノ・チェルキ

旅客機内で発生した乗客失踪事件に立ち向かう

　人々の運命を描いた本作は

　ホラー映画史上屈指の「非暴力＆破壊的な恐怖」を

　感じさせる作品であります。

　悪霊系ホラーと飛行機系災害映画を

　力業でつなぎ合わせたストーリーと

　暴力、流血、人体破壊に依存することなく

　ホラー的恐怖を生成することに挑んだ演出が

　一体となる光景は

　私に怪奇映画的恐怖と

　災害映画的恐怖による共同戦線と

　適正なスケール感＆スピード感を保ち続ける

　娯楽作品作りの一形態を

　目の当たりにする機会をもたらしました。

　（飛行機系災害映画的ハッピー・エンドの後に

　悪霊の執念を見せるという奇襲技を駆使する

　幕切れとなっている点も見逃せません。）

　まさに「空間限定型悪霊系ホラー」史上屈指の

　穏健派ぶりを発揮する珍作であると言えるでしょう。

　怪談的神秘性＆ハッタリ精神、暇つぶし映画的倹約＆豪快性

　ホラー的残酷性を極限まで抑制した

　超常現象生成に挑んだ映像技＋テクノロジーが絡み合う本作と

　生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を！！！。