映画に感謝を捧ぐ! 「2020」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はニック・ライオン監督の「2020」に

 感謝を捧げようと思います。

2020 [DVD] - ステイシー・オリスターノ, リブ・ヒリス, ブルース・トーマス, クリス・アッシュワース, ニック・ライオン
2020 [DVD] - ステイシー・オリスターノ, リブ・ヒリス, ブルース・トーマス, クリス・アッシュワース, ニック・ライオン

 アメリカ軍の極秘兵器「ヘルストーム」の暴走が招いた

 地球滅亡の危機に立ち向かう人々の運命を描いた本作は

 教材的効能に満ち溢れた災害映画であります。

 「権力者による隠蔽工作&主人公の警告を無視する人々」

 「台詞によるスケール感水増し」

 「過度の家族愛による計画の停滞」

 「アトラクション風味満載のCG映像」を最大限に駆使した

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に「アメリカ流災害系SFの法則」と

 「テロ対策映画からSFへと急展開させる」荒業の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「ハッピー・エンドによる諸問題の隠蔽」を

 象徴する幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「災害系SF映画入門」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 SF映画的災害の数々

 残酷にならないよう配慮された戦闘&災害描写

 状況設明台詞の有効活用

 

 使命感と家族主義のせめぎ合い

 単純明快且つ便乗商品的な邦題戦術が融合した本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。