映画に感謝を捧ぐ! 「アルマゲドン2009」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はポール・ジラー監督の「アルマゲドン2009」に
感謝を捧げようと思います。
アルマゲドン2009 [DVD] - ジャック・コールマン, ロジャー・クロス, ホリー・ディグナード, テリー・デヴィッド・マリガン, エマ・ラハナ, ポール・ジラー, ポール・ジラー, ジャック・コールマン
隕石衝突がもたらした自然災害に立ち向かう
人々の運命を描いた本作は
詰め込み感と倹約感が交錯する災害系SFであります。
隕石衝突、電磁波、地震を取り込みつつ
新聞を利用した「世界の危機」感生成
登場人物数の抑制、ホームドラマ的人間模様
軽量級アトラクション的災害描写の限りを尽くした
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「災害系SF」にありがちな状況を集結させ
予算&人員を節約しながら描いていく試みと
SF映画的ホラ吹き戦術の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(ささやかなる「アルマゲドン」要素を
前面に出すことによってシリーズ風の装飾を施した邦題と
和やかにして豪快なハッピー・エンドに圧倒される
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「穏健派災害系SF」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
地震、雷、隕石の落下を力業でつなぎ合わせ
災害映画の方程式、アメリカ映画的核爆弾信仰
小規模映画的省力化&水増し戦術の赴くままに猛進する本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。