映画に感謝を捧ぐ! 「素晴らしき休日」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョージ・キューカー監督の
「素晴らしき休日」に感謝を捧げようと思います。
素晴らしき休日 [DVD] - ケイリー・グラント, キャサリン・ヘップバーン, ルー・エアーズ, エドワード・ホートン, ジョージ・キューカー
フィリップ・バリーの戯曲をもとにして
1938年に作られた本作は
映画的知略&人間力に彩られた恋愛喜劇であります。
格差恋愛劇の王道に沿って生成された
ストーリー&演出、キャラクター造形が
主演男優&女優の持ち味を
最大限に発揮するための見せ場作りと
舞台的渋味の利いた脇役陣によって光り輝く光景は
私に、映画における「配役&見せ場生成術」の重要性と
異階級交流の魅力&危険要素を世に知らしめる存在の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(映画の持つ「気晴らし性」とアメリカ流ハッピー・エンド主義を
象徴するかのような幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「格差系恋愛喜劇入門」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
C・ヘップバーン&C・グラントの名コンビと
格差恋愛劇の醍醐味を生かすことに全力を注ぐことによって
後年の恋愛喜劇に対する「道しるべ」の一つとなった本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。