映画に感謝を捧ぐ! 「パラノーマル・エンティティ4」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジェフ・ミード監督の「パラノーマル・エンティティ4」に
感謝を捧げようと思います。
1979年版「悪魔の棲む家」をもとにして作られた
人気シリーズの8作目となる本作は
映画業界の持つ「背徳的魅力」を象徴する
疑似実録映画であります。
ホームビデオ感満載の映像を「記録映像」扱いによって
正当化する知略
疑似実録系ホラーの王道と「悪魔の棲む家」のルーツとなった
事件を融合させる事によって生を受けたストーリー
力業によって「パラノーマル・エンティティ」系列作に仕立て上げる
邦題戦術が一体となる光景は
私に「歴史のホラー映画的活用法」・「外国映画ビジネス戦術」
「撮影機材の小型化による恩恵」・「家と人間の関係」の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(肩すかし感と「ブラック・ユーモア的ハッピー・エンド」の
香りが静かに交錯する幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「館系疑似実録ホラー」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
「悪魔の棲む家シリーズ誕生」のきっかけとなった事故物件と
「パラノーマル・アクティビティ」文化の融合によって生を受けた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。