映画に感謝を捧ぐ! 「田舎女」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマリオ・ソルダーティ監督の
「田舎女」に感謝を捧げようと思います。
イタリア映画 コレクション 十字架の男 DVD10枚組 ACC-221 - レナート・ラシェル, イヴォンヌ・サンソン, オスカル・ブランド, リリアーナ・マンチーニ, ヴィットリオ・デ・シーカ, アッシア・ノリス, イザ・ミランダ, メモ・ベナッシ, タチアナ・パヴローヴァ, ルチア・ボゼー, コゼッタ・グレコ, マルチェロ・マストロヤンニ, ジーナ・ロロブリジーダ, ガブリエル・フェルゼッティ, アメデオ・ナザーリ, コゼッタ・グレコ, アメデオ・ナザーリ, オズワルド・ヴァレンティ, クララ・カラマーイ, レオナルド・コルテーゼ, マリア・メルカデル, カルラ・デル・ポッジョ, アルベルト・タヴァツィ, ロスヴィータ・シュミット, アルベルト・ラトゥアーダ, レナート・カステラーニ, マリオ・カメリーニ, マックス・オフュルス, ルチアーノ・エンメル, マリオ・ソルダーティ, ピエトロ・ジェルミ, アレッサンドロ・ブラゼッティ, ヴィットリオ・デ・シーカ, ロベルト・ロッセリーニ
アルベルト・モラヴィアの同名小説を
もとにして作られた本作は
技巧性と文学性に彩られた愛憎劇であります。
一人の女性が精神を病み
凶行へと追い込まれていく過程を
彼女自身と関係者の記憶を段階的に融合させながら
描いていくストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「サスペンス技法」の愛憎劇的活用法と
殺人&暴力なきスリル&サスペンスの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(悲劇の影を匂わせつつ「ハッピー・エンド」を
装うかのような幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「イタリア流時間旅行型愛憎劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
サスペンス的謎解き&時系列操作、恋愛悲劇的人間模様
文学的語り口が一堂に会した本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。