映画に感謝を捧ぐ! 「七月のクリスマス」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はプレストン・スタージェス監督の
「七月のクリスマス」に感謝を捧げようと思います。
七月のクリスマス [DVD] - ディック・パウエル, プレストン・スタージェス, ディック・パウエル, エレン・ドリュー, レイモンド・ウォルバーン, アレクサンダー・カー, ロバート・カーソン
コーヒー会社のスローガン大会がもたらした
珍騒動を描いた本作は
喜劇的貪欲さ&躍動感に溢れた豪快作であります。
漫才的笑い、バラエティ番組的笑い
ホームドラマ的笑い、恋愛喜劇的笑い
サスペンス的笑いを詰め込みつつ
効率的に進行するストーリー&演出は
私にスケール感とスピード感の均整を保った
喜劇生成術と
小さな計略が大きな騒動へと育っていく現象の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(和やかなユーモアとブラック・ユーモア
サクセス・ストーリーとロマンスが交錯する
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「イベント系ドタバタ喜劇」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
軽妙にして上品な会話アクション
様々な道具&風景を駆使した活劇的ユーモア
人間に宿る富&名声への欲求に対する皮肉
暇つぶし映画的効率主義が
驚異的な収納術&バランス感覚によって共存する本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。