映画に感謝を捧ぐ! 「ペット・セメタリー(2019年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はケヴィン・コルシュ&デニス・ウィドマイヤー監督の
「ペット・セメタリー(2019年版)」に 感謝を捧げようと思います。
ペット・セメタリー(2019) [DVD] - ジェイソン・クラーク, エイミー・サイメッツ, ジョン・リスゴー, ジェテ・ローレンス, ケヴィン・コルシュ, デニス・ウィドマイヤー
スティーヴン・キングの同名小説をもとにして
2019年に作られた本作は
ホラー映画的リサイクル&詰め込み術の粋を結集した
一作であります。
小説版+1989年版「ペット・セメタリー」の設定を継承しつつ
モンスター要素を軽量化し
トラウマ&異常心理殺人鬼要素を増幅させることによって
再映画化を果たそうという試みは
私に、怪奇小説を「2010年代映画流」に加工する実験と
「家族の死」が人心に与える影響を
ホラー映画的に表現する手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(ホームドラマ的ハッピー・エンドと
ホラー映画的悲劇を静かに絡み合わせることによって
1989年版とは一味違う和やかな苦味を感じさせる
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「ペット・セメタリー」の2010年代的解釈と
呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。
S・キングによる哀しき狂愛の物語「ペット・セメタリー」を
ホームドラマ+サスペンス的魔性を高めながら
2019年に甦らせた本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。