映画に感謝を捧ぐ！ 「荒野の囚人」

　映画弁護人ＧＨＭ（西村哲也）です。

　今回はトーマス・カー監督の「荒野の囚人」に

　感謝を捧げようと思います。

西部劇 パーフェクトコレクション 正義の拳銃 DVD10枚組 ACC-220 - ウィリアム・ボイド, ラッセル・ヘイドン, フランク・ダリエン, ジョージ・オブライエン, ヴァージニア・ヴェイル, ウィリアム・エリオット, マイロン・ヒーリー, フィリス・コーテス, チャールズ・スターレット, フレッド・F・シアーズ, レッド・スケルトン, ブライアン・ドンレヴィ, アーレン・ダール, スティーヴ・コクラン, レイ・ティール, ランドルフ・スコット, ジプシー・ローズ・リー, ジェームズ・キャグニー, マーガレット・リンゼイ, ケン・メイナード, ドロシー・ショート, ジョージ・モンゴメリー, ジョーン・ヴォーズ, レスリー・セランダー, エドワード・キリー

, トーマス・カー, レイ・ナザロ, エドワード・セジウィック, ルイス・キング, ウィリアム・A・サイター, ロイド・ベーコン, ハリー・フレイザー, ウィリアム・キャッスル

　囚人の護送を命じられた軍人「デブリン中尉」と

　彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は

　娯楽的サービスと実験精神が軽やかに絡み合う

　道中系西部劇であります。

　アメリカ映画的ヒロイン＆西部劇的装飾を的確に押さえつつ

　戦闘よりも人間模様に重きを置いた

　ストーリー＆演出、キャラクター造形が効率的に進行する光景は

　私に「暇つぶし西部劇的サービス精神」に忠誠を誓いつつ

　暴力性を抑制した西部劇を作るという試みと

　軍人気質と大衆気質のせめぎ合いを

　西部劇的に表現する手法の一形態を

　目の当たりにする機会をもたらしました。

　（万事解決のハッピー・エンドでありながらも

　軍隊への皮肉を感じさせる幕切れと

　なっている点も見逃せません。）

　まさに「道中西部劇型軍隊＆法律論」の

　一翼を担う作品であると言えるでしょう。

　西部劇的銃撃戦＆肉弾戦、道中劇的人間関係

　アメリカ史の過渡期、法治主義と人情味のせめぎ合いを詰め込みつつ

　躍動感を保ち続ける事を可能にした本作と

　生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を！！！。