映画に感謝を捧ぐ! 「ニューヨークの顔役(1940年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロイド・ベーコン監督の
「ニューヨークの顔役(1940年版)」に感謝を捧げようと思います。
ギャング映画 コレクション 狂気の暗黒街 ジェームズ・キャグニー エドワード・G・ロビンソン ハンフリー・ボガート DVD10枚組 ACC-171 - ジェームズ・キャグニー, プリシラ・レイン, ハンフリー・ボガート, シルヴィア・シドニー, ジョエル・マクリー, エドワーズ・ウッズ, ジーン・ハーロウ, エドワード・G・ロビンソン, ジーン・アーサー, ジョージ・ラフト, アン・サザーン, ベティ・デイヴィス, フレッド・マクマレイ, バーバラ・スタンウィック, ジェニファー・ジョーンズ, ジーナ・ロロブリジーダ, スーザン・ヘイワード, リチャード・コンテ, ラオール・ウォルシュ, ウィリアム・ワイラー, ウィリアム・A・ウェルマン, ジョン・フォード, ウィリアム・キーリー, ロイド・ベーコン, ビリー・ワイルダー, ジョン・ヒューストン, ジョセフ・L・マンキウィッツ
極道組織首領「ジョン・サルト」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
様々な要素を流離う極道映画であります。
観光旅行映画、抗争劇、人情劇
恋愛喜劇を網羅しつつ
暇つぶし映画的効率性&サービス精神を保ち続ける
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「宗教気質と極道気質のせめぎ合い」と
大衆娯楽的見せ場と教訓劇的メッセージの
両立を図る試みの一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(アクション映画的高揚感を重視しつつ
法治的な決着へと着地する穏健さと
恋愛映画的ハッピー・エンドよりも
人情喜劇的ハッピー・エンドを選択する主人公の勇姿に
心打たれる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「人情派極道映画」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
R・ベーコン監督ならではの堅実な見せ場作り&効率化術
E・G・ロビンソン&H・ボガートの極道コンビぶり
ユーモアとシリアス、暴力と人間模様のバランスを
娯楽的魅力を維持できるよう調整する作劇法が冴え渡る本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。