映画に感謝を捧ぐ! 「アリバイ・ドット・コム」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はフィリップ・ラショー監督・主演の

 「アリバイ・ドット・コム」に感謝を捧げようと思います。

アリバイ・ドット・コム カンヌの不倫旅行がヒャッハー! な大騒動になった件 [DVD] - フィリップ・ラショー, フィリップ・ラショー, フィリップ・ラショー, ジュリアン・アルッティ, ピエール・デュダン, アレクサンドラ・フェヒナー, フランク・ミルサン, フィリップ・ラショー, エロディ・フォンタン, ジュリアン・アルッティ, タレク・ブダリ
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 不倫の隠蔽を請け負う組織

 「アリバイ・ドット・コム」に関わる人々の運命を描いた本作は

 加工術と皮肉に彩られたドタバタ喜劇であります。

 スパイ活劇&愛憎劇をドタバタ喜劇的に加工した

 ストーリー&演出、キャラクター造形が

 「真実と幸福の関係」に関する一考察を示していく光景は

 私に、過激なメッセージと緩やかな映像&物語が

 独特のバランスで並び立つ現象と

 サスペンスをコメディ化する技法の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「知らぬが仏」感満載の決着を通じて

 アメリカ映画的ハッピー・エンド主義を皮肉るかのような幕切れと

 MTV感覚とブラック・ユーモア感覚を兼ね備えた

 エンドロールも見逃せません。)

 まさに「活劇系不倫喜劇型真実&幸福論」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 真実を覆い隠すことによって生成される幸福の虚しさ&危うさと

 人の暗部に関わることを生業とする人間の熱気&悲哀を

 豪快且つ軽やかに写し出す本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。