映画に感謝を捧ぐ！ 「火を吐く拳銃」

　映画弁護人ＧＨＭ（西村哲也）です。

　今回はルイス・Ｄ・コリンズ監督の

　「火を吐く拳銃」に感謝を捧げようと思います。

西部劇 パーフェクトコレクション 無法地帯 DVD10枚組 ACC-206 - ロバート・スタック, アン・ラザフォード, ウィリアム・ボイド, ラッセル・ヘイドン, アンディ・クライド, アン・バクスター, デイル・ロバートソン, ワーナー・バクスター, リン・バリ, ロイ・ロジャース, アデル・マーラ, ジョン・ウェイン, オナ・マンソン, ロッド・キャメロン, ファジー・ナイト, エディ・デュー, イヴォンヌ・デ・カーロ, ロッド・キャメロン, デニス・オキーフ, フローレンス・ライス, キャメロン・ミッチェル, オードリー・ロング, アルフレッド・E・グリーン, レスリー・セランダー, ジョセフ・M・ニューマン, ハーバート・I・リーズ, ウィリアム・ウィットニー, バーナード・ヴォーハウス, ルイス・D・コリンズ, チャールズ・ラモント, S・シルヴァン・サイモン, ルー・ランダース

　父の牧場を守るために闘う男

　「クリント・ファレル」と彼を取り巻く人々の

　運命を描いた本作は

　軽やかな皮肉と奇策的な音楽技法に

　彩られた西部劇であります。

　西部劇の定番に即した陰謀＆アクションに

　法治主義の装飾を施したストーリー＆演出と

　和やかな挿入歌の数々が一体となる光景は

　私に「暴力的でありながらも緩やかな作品世界」と

　世界に法治主義を定着させることの難しさを

　西部劇的に表現する手法の一形態を

　目の当たりにする機会をもたらしました。

　（銃撃をモンスター映画的に表現したかのような邦題と

　武力制圧色を前面に出しつつも

　「敵将＆側近」だけは法的に処理するという

　離れ業に挑んだ最終決戦となっている点も見逃せません。）

　まさに「ブラック・ユーモア系軽量級西部劇」の

　一翼を担う作品であると言えるでしょう。

　勧善懲悪西部劇として生を受けながら

　法律を掲げつつ暴力的な解決を目指す男たちと

　残酷性を感じさせないよう加工された暴力描写によって

　アメリカに対する無意識の皮肉を放つ存在となった本作と

　生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を！！！。