映画に感謝を捧ぐ! 「秘密のキッス」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はダビ・メンケス監督の「秘密のキッス」に
感謝を捧げようと思います。
秘密のキッス [DVD] - アナ・デ・アルマス, ジョルディ・シエラ・ファブラ, ダビ・メンケス, ダビ・メンケス, ホセ・フレイド, パコ・オルテガ, アナ・デ・アルマス, マルティーノ・リバス, マリナ・サラス, メーガン・モンタナー, アレハンドラ・オニエバ
HIVに感染した女性「ソル」と
彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は
クール且つ生真面目な過激さに彩られた恋愛劇であります。
難病映画、潜入捜査劇、青春映画の特性を
融合させることによって生を受けたストーリー&キャラクター造形と
技巧性且つ静かに進行する演出が一体となる光景は
私に「ポルノ的気配」を漂わせつつ
性描写を抑制しながら物語&映像を進行させるという試みと
死の影、物書きとしての本能、愛情によるの
せめぎ合いを映画的に表現する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(恋愛映画の王道と病魔と闘う人々の思いが
静かに交錯する幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「難病+潜入系恋愛劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
愛憎劇的人間模様、社会派的メッセージ性
サスペンス的映像技、MTV的音楽&映像技
ポルノ的思わせぶりが絡み合う本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。