映画に感謝を捧ぐ! 「赤い服の女(1947年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はルイ・キュニィ監督の「赤い服の女(1947年版)」に
感謝を捧げようと思います。
フランス映画 パーフェクトコレクション フィルム・ノワール 偽りの果て DVD10枚組 ACC-200 - ミシェル・シモン, ジャニー・オルト, ベルナール・ブリエ, シモーヌ・シニョレ, ミシェル・オークレール, アントワーヌ・バルペトレ, ルイ・ジューヴェ, シュジー・ドレール, フランソワーズ・ロゼー, ポール・ムーリス, アリ・ボール, ルネ・フォール, イヴ・フュレー, ジャン・ドビュクール, リュシアン・コエデル, マリア・カザレス, ポール・ベルナール, フェルナンデル, シモーヌ・シモン, マドレーヌ・ソローニュ, セルジュ・レジアニ, アンリ・ドコアン, イヴ・アレグレ, アンドレ・カイヤット, ジャン・ドレヴィル, ジャック・フェデー, マルセル・ブリスティーヌ, クリスチャン=ジャック, ルイ・キュニイ, マルク・アレグレ
絵画盗難事件の真相に迫る記者「ロラン・ゴディエ」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
上品な冒険性に溢れたサスペンス映画であります。
探偵小説、冒険活劇、芸術論を
融合させることによって生を受けた
ストーリー&演出、キャラクター造形が
スリル&サスペンスとユーモアの均整を保ちながら
軽やかに進行する光景は
私に「理性を失った芸術愛」が招いた悲劇と
善行の波及効果をサスペンス映画的に表現する試みと
探偵小説的世界を映像作品化する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(ハッピー・エンドでありながらも皮肉と虚しさを感じさせる
決着の付け方となっている点も見逃せません。)
まさに「サスペンス映画型芸術論」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
活劇性、メッセージ性、美術館的魅力
泥棒映画的人間模様が交錯する本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。