映画に感謝を捧ぐ! 「チャイナ・スカイ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はレイ・エンライト監督の「チャイナ・スカイ」に
感謝を捧げようと思います。
戦争映画 パーフェクトコレクション 狂気の戦場DVD10枚組 ACC-126 - レスリー・ハワード, フランシス・サリヴァン, マーロン・ブランド, テレサ・ライト, クラーク・ゲイブル, ラナ・ターナー, ドン・アメチー, ジョーン・ベネット, ジョージ・モンゴメリー, アナベラ, グレタ・ガルボ, ラモン・ノヴァロ, ジョージ・サンダース, フィリップ・ドーン, ブレンダ・マーシャル, トレヴァー・ハワード, リチャード・アッテンボロー, ジーン・クレイン, フランク・ラティモア, ランドルフ・スコット, エレン・ドリュー, ルース・ウォリック, レスリー・ハワード, フレッド・ジンネマン, ウェズリー・ラッグルス, アーチー・L・メイヨ, エドワード・ルドウィグ, ハロルド・シュスター, ジョージ・フィッツモーリス, レオニード・モギー, コンプトン・ベネット, オットー・プレミンジャー, レイ・エンライト
パール・S・バックの同名小説をもとにして作られた本作は
人間同士のせめぎ合いに重きを置いた戦争映画であります。
人種的葛藤&男女の愛憎を見抜く眼力、知略
話術を駆使する日本軍幹部と
目的地の情勢&戦時下における医療の過酷さを
認識できないまま主人公に同行したことによって
「悪女」的存在となったしまった民間人がもたらす危機的状況を
アクション、ロマンス、サスペンス要素を融合させながら
描いていくストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「アメリカ&中国礼賛」を前面に出した作品世界の中で
敵役の孤軍奮闘&智将ぶりが光り輝く現象と
異人種間交流&戦時下における男女関係の難しさを
映画的に表現する試みの一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(西部劇的ハッピー・エンドと見せかけて
「戦争の日々」が継続中であることを示し
緊張感を保とうとするかのような幕切れとなっている点も
見逃せません。)
まさに「心理戦+愛憎劇型戦争映画」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
複数の男女による危険なロマンス、日本軍による計略
複数人種の交わりがもたらす悲劇、連合軍礼賛的メッセージ
西部劇+戦争映画的アクションが複雑且つ軽快に絡み合う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。