映画に感謝を捧ぐ! 「珍説世界史PART1」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はメル・ブルックス監督&主演の
「珍説世界史PART1」に感謝を捧げようと思います。
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世界史における様々な出来事をもとにして
1981年に作られた本作は
皮肉の効いた歴史認識と喜劇的技術力+やりたい放題精神に彩られた
異色史劇であります。
世界史における重要な出来事
バラエティ番組的ユーモア、ミュージカル的歌曲&踊り
ブラック・ユーモア、舞台劇風味
「2001年宇宙の旅&スター・ウォーズ」の流れを汲む
描写が一堂に会したストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「世界史」をM・ブルックス的に加工する試みと
残酷さと滑稽さの類似性&歴史の持つドラマ性を映画的に表現する手法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(娯楽映画の特性を力業で「笑い所」化したかのような
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「短編集型ドタバタ喜劇系史劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
人類発展の過程、権力者の狂気、歪曲された宗教心の暴走を
ドタバタ喜劇化する豪快さと
大作的ハッタリ精神と小規模映画的倹約精神を
巧みに両立させるバランス感覚を兼ね備えた本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。