映画に感謝を捧ぐ! 「アメリカの森 レニーとの約束」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はガブリエル・サヴェージ・ドクターマン監督の
「アメリカの森 レニーとの約束」に感謝を捧げようと思います。
アメリカの森 [DVD] - シェルドン・ミロウィッツ, ダニー・グローヴァー, リンダ・ハミルトン, デヴィッド・ストラザーン, ロン・パールマン, ゾーイ・ウィーゼンバウム, ケン・ケルシュ, ガブリエル・サヴェージ・ドクターマン, アイゼン・ロビンズ, エイミー・スクーフ, ケン・ミラー, ナンシー・L.ベイバイン
元兵士「ジェイク」と戦友の娘「レニー」の運命を描いた本作は
文学性、映像技、悲劇性、暴力性が交錯する日常劇であります。
「ベトナム戦争」のトラウマを抱えながら生きる人々が
ベトナム人少女との出会いによって変化していく姿を
戦争映画、ホームドラマ、サスペンス、コメディの
手法を使い分けながら描いていく
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「限定された空間内でメッセージ性を高めていく」妙技と
「戦時の感覚&戦争の記憶」が戦後も残ってしまう状況と
戦争がもたらす倫理観麻痺の恐怖を
映画的に表現する手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(過去との再会を通じて、未来への導きを見つける
男女の姿が「万事解決のハッピー・エンド」とは異なる
解放感を感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)
担う作品であると言えるでしょう。
冒険的ムードと庶民的ムード、過去と現在
危うさと哀しみ、大人心と子供心
命への思いと死への思いが複雑に絡み合う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。