映画に感謝を捧ぐ! 「ヴァーチャル・ウォー」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はウルディス・シプスツ監督の

 「ヴァーチャル・ウォー」に感謝を捧げようと思います。

ヴァーチャル・ウォー [DVD] - イルバ・センテレ, レニャールズ・ヴァイヴァーズ, アルトゥールス・スクラスティンス, イナラ・スラッカ, カーリス・カスキス, ウルディス・シプスツ
ヴァーチャル・ウォー [DVD] - イルバ・センテレ, レニャールズ・ヴァイヴァーズ, アルトゥールス・スクラスティンス, イナラ・スラッカ, カーリス・カスキス, ウルディス・シプスツ

 大企業に勤めるエンジニア「グンデカ」と

 彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 「亡き恋人をAIとして復活させる」という発想に

 様々なアイデアを詰め込む事によって生を受け

 壮絶なるやりたい放題ぶりを発揮する

 怪作となったSF映画であります。

 文学的語り口、男女の愛&親子愛、ビジネス的思惑

 「マトリックス」風仮想現実&アクションが

 豪快且つ静かに絡み合う

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に、TVゲーム感覚と小説感覚が

 独特のバランスで共存する光景と

 感情、テクノロジー、商業的思惑のせめぎ合いを

 SF映画的に表現する試みの

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (ラブストーリー的ハッピー・エンド+ホラー的思わせぶりと

 悲劇をハッピー・エンド風に加工した状況が

 並び立つ「決着の付け方」となっている点も見逃せません。)

 まさに「活劇+恋愛系テクノロジーSF」の

 一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 女性的感覚、母親的感覚、男児的感覚

 アニメーション的CGテクノロジー

 男女関係+現実+創造論が一堂に会した本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。