映画に感謝を捧ぐ! 「トゥルース・オア・デア 殺人ゲーム」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジェフ・ワドロウ監督の
「トゥルース・オア・デア 殺人ゲーム」に感謝を捧げようと思います。
トゥルース・オア・デア ~殺人ゲーム~ [DVD] - ルーシー・ヘイル, タイラー・ポージー, ヴァイオレット・ビーン, ヘイデン・セットー, ジェフ・ワドロウ
謎のゲーム「トゥルース・オア・デア」に
翻弄される人々の運命を描いた本作は
兼ね備えた悪魔系ホラーであります。
悪魔によって生成された「殺人ゲーム」が
生命、倫理観、人間関係を破壊していく姿を通じて
「ゲームはルールを制する者が勝利する」
「真実は人間関係崩壊を誘発する恐れがある」
「愛は当事者にすら制御不能となることがある」
「人間は自分が思っているほど家族のことを知らない」という
メッセージを放つかのような
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「ホラー的残酷性とサスペンス的残酷性の融合」が
もたらす科学反応と
「観光地での悪行」・「ルールの複雑化」が招く悲劇を
ホラー映画的に表現する試みの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(人間の持つ自己&友人防衛本能と
インターネット時代を利用して「殺人ゲーム」を
広めようとする悪魔の知略に
戦慄を禁じ得ない幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「生命&絆破壊系殺人ゲーム」の称号にふさわしい
怪作であると言えるでしょう。
悪魔系ホラー的恐怖と陰性ホームドラマ+青春映画的恐怖を
力業で絡み合わせることに挑んだ本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。