映画に感謝を捧ぐ! 「殺人ブルドーザー」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジェリー・ロンドン監督の
「殺人ブルドーザー」に感謝を捧げようと思います。
殺人ブルドーザー [DVD] - クリント・ウォーカー, ネヴィル・ブランド, ジェリー・ロンドン
セオドア・スタージョンの同名小説をもとにして作られた本作は
モンスター映画史上屈指の「和やか+省力的な男臭」に
彩られた珍作であります。
地球外からの飛来物によって暴走したブルドーザーに
翻弄される男たちの姿を
モンスター映画の定番要素を的確に押さえつつ
男女のロマンスを廃し、空間+人員の節約に気を配りながら
緩やかに描いていくストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「無生物」に生物感を与える妙技と
ハッタリ精神と倹約精神、見世物精神と男臭を
並び立たせる作劇法&映像技の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(謎&未来を気にせず「勝利」を喜ぶ男たちの姿に
心和まされる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級肉体労働系モンスター映画」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
重機マニア魂、SF系テクノロジー、閉鎖系ミステリー的閉塞感を
力業で融合させる豪快さと
暇つぶし規模のスケール感&スピード感を維持する謙虚さを
兼ね備えた本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。