映画に感謝を捧ぐ! 「ランボー 最後の戦場」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はシルベスター・スタローン監督・主演の
「ランボー 最後の戦場」に感謝を捧げようと思います。
ランボー 最後の戦場 [DVD] - シルベスター・スタローン, ジュリー・ベンツ, ポール・シュルツ, マシュー・マースデン, グレアム・マクタビッシュ, シルベスター・スタローン
1982年の映画「ランボー」をもとにして作られた
人気シリーズの4作目となる本作は
伝統文化&闘いに対する冷徹な目線と
ある種の解放感を宿した「ランボー」第4章にして
アクション映画史における「新たなる旅立ち」を
もたらした記念碑的作品あります。
「ランボー」シリーズ前三作の流れを汲む
存在として生を受けながら
D・マレルの原作&ベトナム戦争の爪痕から段階的に訣別し
ホラー映画級の人体破壊&残酷描写と
後年の「エクスペンダブルズ」シリーズに通じる
集団戦要素を宿す存在となった
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「キャノン・フィルムズ&カロルコ・ピクチャーズ」の
世界認識+アクション映画的サービス精神と
イタリア西部劇文化を後世に伝える試み
「戦い」の持つ麻薬性を映画的に表現する手法
国際情勢の娯楽映画的活用術
濃厚なる暴力性の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(S・スタローンの荒廃した外見によって
作品のメッセージ性を高めている点と
1作目の名残とアメリカ西部劇風味が静かに交錯する
幕切れとなっている点も見逃せません。)
作品であると言えるでしょう。
1980年代娯楽文化の象徴であると同時に
「アクション俳優S・スタローン」の旗印を世に定着させた
人気シリーズを復活させると同時に
アメリカ製西部劇&戦争映画的銃撃戦の2000年代的解釈
武闘派ヒーローが抱える「狂気」
「悪漢」が極限まで記号化される現象の恐怖を世に知らしめ
続編映画の枠を超える存在力を示した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。