映画に感謝を捧ぐ! 「アンナ(1951年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアルベルト・ラトゥアーダ監督の
「アンナ(1951年版)」に感謝を捧げようと思います。
アンナ [DVD] - シルヴァーナ・マンガーノ, アルベルト・ラトゥアーダ, ジュゼッペ・ベルト, オテッロ・マルテッリ, ニーノ・ロータ, シルヴァーナ・マンガーノ, ギャビイ・モルレイ, ラフ・ヴァローネ, ジャック・デュメスニル
病院で働く尼僧「アンナ」と彼女を取り巻く人々の
運命を描いた本作は
愛憎と救命が交錯する女性映画であります。
ユーモアと悲劇性に彩られた病院の日常と
愛憎渦巻く男女関係が複雑に絡み合う
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「病院」という空間の特性を生かした作劇法と
宗教者+医療従事者的価値観と女性的価値観による
せめぎ合いの一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(人間愛&現在が恋愛&過去に勝利する光景を
静かに写し出す幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「時間旅行入り医療系日常劇」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
医療従事者+宗教者としての人生を選びながらも
「過去」との再会によって揺れ動くヒロインの姿を
サスペンス技法と日常劇技法を使い分けながら描いていく本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。