映画に感謝を捧ぐ! 「マルクス兄弟デパート騒動」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はチャールズ・F・ライスナー監督の
「マルクス兄弟デパート騒動」に感謝を捧げようと思います。
マルクスの二挺拳銃 特別版/マルクス兄弟デパート騒動 特別版 [DVD] - グルーチョ・マルクス, ハーポ・マルクス, チコ・マルクス, エドワード・バゼル, チャールズ・F・ライズナー, マルクス兄弟
デパートを巡る陰謀に巻き込まれた
人々の運命を描いた本作は
空間&出演者の持ち味を生かすことに
全力を注いだミュージカル喜劇であります。
マルクス3兄弟の特性&持ち芸
「デパート」という舞台の持ち味
探偵小説の王道を融合させることによって生を受けた
ストーリー&演出、キャラクター造形が
軽やか&賑やかに進行する光景は
私に活劇、喜劇、歌劇的サービス精神を網羅する貪欲さと
空間的スケール感を極限まで抑制する堅実さを
兼ね備えた映像作品作りの一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(壮絶なるハッタリ精神&マイペース精神によって
ハッピー・エンドを保ち続ける男たちの勇姿に
心打たれる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「空間限定型探偵喜劇」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
デパートとマルクス3兄弟の出会いが生んだ科学反応によって
探偵小説とドタバタ喜劇を兼ね備えた世界が
創造されていく姿が心地良い本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。