映画に感謝を捧ぐ! 「賭博の町(1948年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はラオール・ウォルシュ監督の
「賭博の町(1948年版)」に感謝を捧げようと思います。
スティーヴン・ロングストリートの同名小説を
もとにして作られた本作は
様々な抗争に彩られた西部劇であります。
南軍と北軍の戦い、鉱物利権を巡る争い
野心と良心の衝突、男女の心理戦を
西部劇的装飾を駆使して描いていく
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「本能」の赴くままに生きる男が
愛&良心に目覚めていく過程と
アメリカ史における過渡期を西部劇的に描いていく試みの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(武闘派的支配の終わり→法治社会の幕開けを
西部劇的ハッピー・エンドと共に写し出す
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「経済+武力抗争系西部劇」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
戦争映画的な戦いから極道映画的な戦いへと向かいながらも
新たなる時代を築こうとする町の姿を
アメリカ西部劇的サービス精神を失うことなく描いていく本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。