映画に感謝を捧ぐ! 「すべり台」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回は阿部雄一監督の「すべり台」に

 感謝を捧げようと思います。

Jam Films S [DVD] - ZEEBRA, 遠藤憲一, 小雪, 綾瀬はるか, 石原さとみ, 内山理名, 藤木直人, オムニバス・ムービー, 乙葉, 大杉漣, 小西真奈美, スネオヘアー, 柄本時生, 山崎まさよし, 岩堀せり, 浜本正機, 手島領, 薗田賢次, 高津隆一, 石川均, 阿部雄一, 原田大三郎
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 公園で繰り広げられる男女2人のやりとりを描いた本作は

 軽量且つ渋味のある葛藤に彩られた恋愛喜劇であります。

 「公園」という限定された空間の中で

 過去と現在、罪悪感と愛、男性心理と女性心理

 ロマンスとユーモアがせめぎ合う

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に「すべり台」の持つ危険要素、人生の過渡期、行いと結果の関係

 セックスに対する憧れと恐れを映画的に表現する試みと

 空間&人員を極限まで抑制した恋愛映画生成術の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (恋愛映画的ハッピー・エンドに向かうと見せかけて

 肩すかしを食わせる幕切れを通じて

 過去のトラウマからの解放&童心の勝利を

 写し出している点も見逃せません。)

 まさに「軽量級青春系恋愛喜劇」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 暇つぶし規模のスケール感の中で

 過激さと静かさ、悲劇性と喜劇性、サスペンスとロマンス

 大人的感覚と子供的感覚が絡み合う本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。