映画に感謝を捧ぐ! 「スライディング・ドア」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はピーター・ホーウィット監督の

 「スライディング・ドア」に感謝を捧げようと思います。

スライディング・ドア [DVD] - グウィネス・パルトロウ, ピーター・ホーウィット, ピーター・ホーウィット, グウィネス・パルトロウ
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 広告代理店に勤める女性「ヘレン」と

 彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 奇想天外な発想と映画的技術が融合することによって

 生を受けた実験的恋愛劇であります。

 主演女優G・パルトロウの持ち味を生かしつつ

 一人の女性による「二つの物語」を

 交互に描いていくという奇策的発想と

 映画ならではの映像技&編集技を有効活用した作劇法が

 一体となる光景は

 私に「恋愛ゲーム的アイデア」・「運命論」・「愛憎劇の王道」

 「サスペンス映画的テクニック」による共同戦線の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (悲劇的結末を「ハッピー・エンドに通じる扉」へと導くことによって

 幸運と不運を結ぶ絆を示すかのような

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「一人二物語系恋愛劇」の称号にふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 一人二役芸、サスペンス映画的ストーリー編集術

 「電車」という乗り物の映画的活用法が一堂に会した本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。