映画に感謝を捧ぐ! 「クリスマス・イン・コネチカット」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はピーター・ゴッドフリー監督の
「クリスマス・イン・コネチカット」に感謝を捧げようと思います。
クリスマス・イン・コネチカット 特別版 [DVD] - バーバラ・スタンウィック, デニス・モーガン, シドニー・グリーンストリート, ピーター・ゴッドフリー, バーバラ・スタンウィック
料理評論家「エリザベス・レーン」と
彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は
能天気さと風刺性が絡み合う恋愛喜劇であります。
恋愛劇の王道、「マスコミ」に対する皮肉
クリスマスの持ち味、戦争映画要素を
力業で融合させたストーリー&演出、キャラクター造形が
軽やか&賑やかに進行する光景は
私にドタバタ喜劇要素と社会風刺要素が
絶妙のバランスで並び立つ現象と
豪快すぎる状況設定を
勢い&ムード作りによって正当化する技法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(クリスマスの映画的効能とアメリカ映画的ハッピー・エンド主義の
醍醐味を象徴する幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「恋愛喜劇型マスコミ論」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
「物語作りの才能」を歪んだ形で発揮する事によって
状況を複雑化させてしまうヒロインと
彼女に翻弄される男たちが織りなす珍騒動を
奇襲性と喜劇力に溢れた作劇法&映像技で描いていく本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。