映画に感謝を捧ぐ! 「クワイエット・フレンド 見えない ともだち」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はブランドン・クリステンセン監督の
「クワイエット・フレンド 見えない ともだち」に
感謝を捧げようと思います。
クワイエット・フレンド 見えない、ともだち [DVD] - キーガン・コナー・トレイシー, ブランドン・クリステンセン, ブランドン・クリステンセン, コリン・ミニハン, コリン・ミニハン, キーガン・コナー・トレイシー, ジェット・クライン, ショーン・ロジャーソン, サラ・カニング, スティーブン・マクハティ, チャンドラ・ウエスト
謎の存在「Z」に翻弄される三人家族と
彼らを取り巻く人々の運命を描いた本作は
怪奇要素とホームドラマ要素が交錯する
ホラー映画であります。
「殺人」を避けつつホラー的恐怖を高めた後
母の縁が子に宿る「狂愛の物語」へと
転じていくストーリー&演出は
私に家族劇と怪奇劇が独特のバランスで
共存する現象と
異常心理サスペンス風に幕を開けつつ
段階的にホラー的凶暴性を高めていく技法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(非情なるハッピー・エンドと見せかけて
新たなる「陰性家族劇」の幕開けを告げるかのような
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「ホームドラマ系ホラー」の一翼を
担う作品であると言えるでしょう。
家族関係の崩壊と再生への苦闘、妖気漂う過去との再会
凶暴且つ陰鬱な愛情表現が絡み合う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。