映画に感謝を捧ぐ! 「サイコキャット/人間狩り乱舞交響曲」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はハーブ・スタンリー監督の
「サイコキャット/人間狩り乱舞交響曲」に感謝を捧げようと思います。
サイコ・キャット/人間狩り乱舞交響曲 [DVD] - アイリーン・ロード, ジェイク・ラモッタ, ハーブ・スタンリー
謎の女性「バージニア・マーカス」と
彼女に誘われた男3人の運命を描いた本作は
「殺人ゲーム」を題材とした映画史上
屈指の大珍作であります。
殺人狂の悪女と殺人者3人の対決を
回想シーンの多用によって
緩慢化&複雑化させながら描いていく
ストーリー&演出の中で
アイデアと残酷性に溢れた殺人描写が光り輝く光景は
私に「暴力的欲求&性的欲求に取り憑かれた世界」と
見世物的暴力&性描写と効率主義の
赴くままに進行する物語&映像作りの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(様々な解釈を可能とするよう表現された
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに緩やかにして野性的な
「軽量級殺人ゲーム映画」であると言えるでしょう。
論理性を気にしない+好感の持てる登場人物を登場させない豪快さ
「殺人」に関するアイデアを徹底追求する狂的芸術性
金持ち&著名人に対するある種の悪意が一堂に会した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。