映画に感謝を捧ぐ! 「格子なき牢獄」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はレオニード・モギー監督の

 「格子なき牢獄」に感謝を捧げようと思います。

格子なき牢獄 [DVD] - アニー・デュコー, レオニード・モギー, アニー・デュコー, ロジェ・デュシェーヌ, ジネット・ルクレール, コリンヌ・ルシェール, ハンス・ウィルヘルム, クリスチャン・マトラ, ウィル・グロス
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 感化院の院長「イヴォンヌ」と

 彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 様々な感情と技法が交錯する青春映画であります。

 管理主義と教育主義の対立、男女の複雑なロマンス

 不良少女達の人間模様を融合させたストーリーと

 効率化術と見せ場主義を状況に応じて

 使い分ける演出が一体となる光景は

 私に「複数の王道要素をバランス良く配合させる」妙技と

 閉鎖的な空間における人間関係と

 環境が人心に与える影響を映画的に表現する試みの

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (教育に身を捧げた人々の栄光&苦悩と

 刹那的な日々&危険な愛に終止符を打ち

 新たなる人生へと向かう少女の勇姿を

 静かに写し出す幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「青春系刑務所映画入門」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 社会派的メッセージ、娯楽的サービス、舞台劇的演技

 映画的技術が互いの持ち味を生かし合いながら

 感化院で暮らす人々の姿&思いを描いていく本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。