映画に感謝を捧ぐ! 「ズーム/見えない参加者」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はロブ・サベッジ監督の

 「ズーム/見えない参加者」に感謝を捧げようと思います。

ズーム/見えない参加者 [DVD] - ヘイリー・ビショップ, ジェマ・ムーア, エマ・ルイーズ・ウェッブ, キャロライン・ウォード, ラディーナ・ドランドヴァ, エドワード・リナード, ロブ・サヴェッジ
ズーム/見えない参加者 [DVD] - ヘイリー・ビショップ, ジェマ・ムーア, エマ・ルイーズ・ウェッブ, キャロライン・ウォード, ラディーナ・ドランドヴァ, エドワード・リナード, ロブ・サヴェッジ

 ロックダウン中のイギリスで降霊会を開いた

 男女6人の運命を描いた本作は

 2020年の世界情勢と

 ホラー映画の歴史を象徴する資料的作品であります。

 インターネット技術の有効活用によって

 

 感染症対策とホラー映画作りを両立させつつ

 残酷描写を抽象化することによって

 鑑賞の難易度を緩和する試みに

 物語的説得力を持たせるよう配慮されたストーリー&演出は

 私に「時代」に併せた映画作りの一形態と

 「パラノーマル・アクティビティ」シリーズが

 ホラー映画界に与えた影響の一端を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (物語と現実の境界線を緩め

 要所となる部分を曖昧化させるという

 大胆不敵な賭けによって

 鑑賞者の想像力を刺激しつつ

 ホラー映画に関わる人々の宿命を写し出す

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「インターネット社会+感染症対策時代」に即した

 悪霊系ホラーであると言えるでしょう。

 「3密」の発生を防ぎつつ、ホラー映画的スリル&サスペンスを

 醸し出すという軽業的映画作りに挑んだ本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。