映画に感謝を捧ぐ! 「サドル・トランプ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はヒューゴ・フレゴネーズ監督の

 「サドル・トランプ」に感謝を捧げようと思います。

 

ハリウッド西部劇映画傑作シリーズ サドル・トランプ [DVD] - ジョエル・マクリー, ワンダ・ヘンドリックス, ジョン・ラッセル, ヒューゴ・フレゴネーズ, ジョエル・マクリー
ハリウッド西部劇映画傑作シリーズ サドル・トランプ [DVD] - ジョエル・マクリー, ワンダ・ヘンドリックス, ジョン・ラッセル, ヒューゴ・フレゴネーズ, ジョエル・マクリー

 カリフォルニアを目指す男「チャック・コナー」と

 彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 

 日常劇性と活劇性が軽やかに絡み合う西部劇であります。

 ホームドラマ、アクション、サスペンス、ロマンス

 コメディを力業でつなぎ合わせたストーリーと

 西部劇要素と文学要素を兼ね備えた演出を駆使して

 世間のしがらみを逃れ、自由奔放に生きていた男が

 「家族愛」に目覚めていく姿を描くという試みは

 私に「アメリカ映画的サービス精神」と

 暇つぶし映画的効率主義を共存させる手法と

 殺人に依存しない西部劇的スリル&サスペンス生成術の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (子供たちへの教えと自らの人生に対する反省が

 交錯する幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「ホームドラマ+アクション系西部劇」の

 一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 銃撃戦に依存しない西部劇的アクション・シーン作りと

 勧善懲悪的爽快感と人情劇的癒し要素を両立させようとする

 実験精神を兼ね備えた本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。