映画に感謝を捧ぐ! 「シマロンの女拳銃」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はハリー・ケラー監督の
「シマロンの女拳銃」に感謝を捧げようと思います。
西部劇 パーフェクトコレクション アパッチ峠の闘い DVD10枚組 ACC-089 - ウォルター・ヒューストン, ジェームズ・スチュワート, バリー・サリヴァン, マージョリー・レイノルズ, ベティ・グレイブル, ロッド・キャメロン, ランドルフ・スコット, ジョン・ランド, ジェフ・チャンドラー, ロバート・ミッチャム, マーラ・パワーズ, ジャック・ビューテル, デイン・クラーク, ベン・ジョンソン, ジョン・ウェイン, クラレンス・ブラウン, カート・ニューマン, プレストン・スタージェス, レスリー・セランダー, レイ・エンライト, ジョージ・シャーマン, エドワード・キリー, ハリー・ケラー, ジョン・ローリンズ, マック・V・ライト
育ての親を殺し、愛馬を奪った男たちを追う女性
「ローズ」と彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は
軽快にして難解な西部劇であります。
復讐劇の王道&西部劇的見せ場主義に即しつつ
人間関係を二転三転させることによって
複雑化していくストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「単純な物語に捻りを加える」手法と
複雑な関係を西部劇的に表現する試みの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(仇の死によるハッピー・エンドの後
軽やか+静かに物語を終わらせることによって
様々な問題を隠蔽する幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級西部劇型アメリカ論」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
先住民によって良心を殺され、他の先住民によって育てられた後
再び家族を失うという悲劇に見舞われながらも豪快に生きるヒロインと
彼女に魅了され、翻弄される男たちの姿を
娯楽西部劇的アクション・シーン&効率主義全開で描いていく本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。