映画に感謝を捧ぐ! 「セックス・クラブ(2008年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はクラーク・グレッグ監督の
「セックス・クラブ(2008年版)」に感謝を捧げようと思います。
セックス・クラブ<特別編> [DVD] - サム・ロックウェル, アンジェリカ・ヒューストン, ケリー・マクドナルド, クラーク・グレッグ, クラーク・グレッグ
チャック・パラニュークの小説「チョーク!」を
もとにして2008年に作られた本作は
過激にして和やかな日常喜劇であります。
過去のトラウマ&個性的すぎる性的衝動に
翻弄される人々の運命を
テーマパーク&キリスト教への皮肉を絡ませながら
写し出していくストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「愛&人情と狂気、善意と欲求&打算を結ぶ絆」
「環境と精神の関係」を映画的に表現する試みと
過激な題材を緩やかに描写する技法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(同作家の小説「ファイト・クラブ」との絆を
暗示するかのような邦題と
主人公&ヒロインによる「トイレでの営み」を通じて
人生が「善悪の二元論」に囚われない
奥深い存在であることを示すかのような
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「性的ブラック・ユーモア系日常劇」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
ポルノ的お色気、恋愛喜劇+日常劇的人間模様
風刺劇的挑発性、サスペンス的回想描写&謎解きが
複雑且つ緩やかに絡み合う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。