映画に感謝を捧ぐ! 「13日の金曜日 PART8 ジェイソンNYへ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はロブ・ヘデン監督の

 「13日の金曜日 PART8 ジェイソンNYへ」に感謝を捧げようと思います。

13日の金曜日 PART8 ジェイソンN.Y.へ [DVD] - ジャンセン・ダジェット, スコット・リーヴス, バーバラ・ビンガム, ピーター・マーク・リッチマン, ロブ・ヘデン
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 「13日の金曜日(1980年版)」をもとにして作られた

 人気シリーズの8作目となる本作は

 ホラー映画史に輝く怪物スター「ジェイソン」が

 新たなる領域へと向かっていく姿が

 印象深い続編映画であります。

 「13日の金曜日」シリーズの定番に沿った形で幕を開け

 海洋系災害映画へと進行した後

 ニューヨークでの追いかけっこへと突き進みつつ

 ジェイソンとヒロインの絆&トラウマを描いていくという

 荒業に挑んだストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に青春&都会の暗部、強権的な指導が招く悲劇

 船旅のリスクを「13日の金曜日」シリーズ的に

 示していく試みと

 続編映画における「娯楽要素&空間的スケール感増幅術」の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (後年の「沈黙の戦艦」に通じる要素を秘めている点と

 過去の呪縛から解放されたジェイソン&ヒロインの姿に

 心和まされる幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさにシリーズの設定&精神を継承しながら

 道中劇的方向へと猛進する

 「13日の金曜日」第8章であると言えるでしょう。

 哀しき縁で結ばれた女性を追うため

 故郷であるクリスタル・レイクを離れ

 ニューヨークに赴くジェイソンの孤独な戦いを通じて

 都会の持つ腐敗&無関心体質をえぐり出すと同時に

 アクション映画とホラー映画を結ぶ絆の一端を示すという

 離れ業を成し遂げた本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。