映画に感謝を捧ぐ! 「帽子から飛び出した死」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はトッド・ブラウニング監督の
「帽子から飛び出した死」に感謝を捧げようと思います。
帽子から飛び出した死 [DVD] - ロバート・ヤング, フローレンス・ライス, フランク・クラビン, トッド・ブラウニング, ロバート・ヤング
クレイトン・ローソンの同名小説を
もとにして作られた本作は
サスペンス的魅力と見世物小屋的魅力が
交錯する探偵映画であります。
ホラー&SF的特殊効果とサスペンス技法
奇術と犯罪捜査、和やかなユーモアとブラック・ユーモアが
絡み合うストーリー&演出、キャラクター造形が
軽やかに進行する光景は
私に舞台芸の醍醐味と「超常的存在」に対する敬意と疑心を
映画的に表現する試みと
「謎解き」の魅力のみに依存しないサスペンス映画生成術の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(推理小説風味とドタバタ喜劇風味を融合させた
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「見世物小屋風探偵サスペンス」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
奇想天外なる仕掛け、妖しき魅力に溢れた登場人物
スリル&サスペンス溢れる心理戦
怪奇映画的装飾が一堂に会した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。