映画に感謝を捧ぐ! 「グレイト・ガイ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョン・G・ブリストーン監督の
「グレイト・ガイ」に感謝を捧げようと思います。
ギャング映画 コレクション 暗黒街の顔役 DVD10枚組 ACC-230 - エドワード・G・ロビンソン, マリアン・マーシュ, ハンフリー・ボガート, コンラート・ファイト, カーレン・ヴェルヌ, ジェームズ・キャグニー, メエ・クラーク, メアリー・アスター, アン・シェリダン, ジェフリー・リン, ロレッタ・ヤング, バーバラ・オニール, フローレンス・マーリー, マーヴィン・ルロイ, ヴィンセント・シャーマン, ロイ・デル・ルース, ルイス・セイラー, アレクサンダー・ホール, スチュアート・ヘイスラー, ジョン・G・ブリストーン, ウィリアム・A・ウェルマン
ジェームズ・エドワード・グラントの同名小説を
もとにして作られた本作は
男児的+庶民的なスリル&サスペンスに
彩られた犯罪捜査劇であります。
政治家+実業家+極道組織による不正行為に
知識と身体能力で立ち向かう役人の姿を
殺人を避け、破壊を抑制しつつ
軽やかに描いていくストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「公的機関に対する信頼と不信感のせめぎ合い」と
権力&財力を誇りながら小泥棒的犯罪に走り
殺傷を嫌う男たちの姿を映画的に表現する試みの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(自らの欲深さ&単細胞さによって自滅する悪漢の滑稽さと
武術スキルを持つ人間の本能が交錯する
決着の付け方となっている点も見逃せません。)
まさに「不正調査+極道ごっご映画」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
食材&教育施設を標的とした犯罪の恐怖
探偵風味と役人風味を兼ね備えたヒーロー像
凶悪なる犯罪に染まりながらも
紳士的に振る舞おうとする悪漢の苦闘を
暇つぶし規模のスケール感&スピード感と
殺人に依存しないスリル&サスペンス生成術を
維持しながら描いていく本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。