映画に感謝を捧ぐ! 「ザ・ビートルズ・イン・アメリカ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はクリス・ゴームリー監督の

 「ザ・ビートルズイン・アメリカ」に感謝を捧げようと思います。

ザ・ビートルズ・イン・アメリカ[DVD] - ザ・ビートルズ, クリス・ゴームリー
ザ・ビートルズ・イン・アメリカ[DVD] - ザ・ビートルズ, クリス・ゴームリー

 ロックバンド「ザ・ビートルズ」の活動に関する一部を記録した本作は

 世界&文化情勢を軽やかに写し出す記録映像であります。

 「ザ・ビートルズ」がヨーロッパで名を成すまでの苦闘と

 アメリカにおける活動に関する映像&解説を通じて

 1960年代芸能史におけるTVの立ち位置と

 アメリカの「秘めたる閉鎖性」が写し出されていく現象は

 私に、教材的魅力とコンサート的魅力の

 両立を図るバランス調整と

 軽量な外見の中に様々な情報を詰め込む手法の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「コンサート感」を保ち続けるよう配慮された

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「ザ・ビートルズ&映像+音楽文化史入門」の

 一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 「ザ・ビートルズ」&1960年代TV作品の醍醐味と

 アメリカとヨーロッパの距離感を象徴する存在の一つである本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。