映画に感謝を捧ぐ! 「奥様武勇伝」 

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。
                              今回はジャック・コンウェイ監督の

 「奥様武勇伝」に感謝を捧げようと思います。

マージェリー・シャープの小説「ナツメグの木」を

 もとにして作られた本作は
 
 陽性娯楽サービス精神全開で猛進する

 恋愛喜劇であります。

 ミュージカル的挿入歌、サイレント喜劇的体術

 恋愛劇+家族劇的人間模様、道中劇的交流を

 スター主義的見せ場を豪快に詰め込んだ

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に「平和的+ユーモラス」な笑い所作りと

 奔放すぎる女に翻弄される男たちの姿を

 軽快且つ和やかに表現する技法の
 
 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (恋愛劇+バラエティ番組的ハッピー・エンドの後

 本編終了後のアニメーション映像によって

 想像力を刺激する幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「夫婦関係修復系喜劇」の歴史に輝く

 豪快作であると言えるでしょう。

 別居中の夫婦が「娘の結婚式」をきっかけに

 再会を果たす事によって生じる科学反応と

 彼らに振り回される人々の姿を

 G・ガーソン&W・ピジョンの名コンビぶりと

 アメリカ映画的非暴力系サービスの醍醐味を

 最大限に発揮しながら描いていく本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。