映画に感謝を捧ぐ! 「99分 世界美味めぐり」 

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はトーマス・ジャクソン、シャーロット・ランデリウス

 ヘンリック・ストッカレ監督の

 「99分 世界美味めぐり」に感謝を捧げようと思います。

 

 美食ブロガー5人の活動に関する

 一部を記録した本作は

 人間の営みに宿る「ドラマ+アーティスト性」を

 象徴する記録映像であります。

 各種ドキュメンタリー技法によって食材&調理を記録しつつ

 「食」の持つ様々な顔と

 現場心理と評論家心理の相違点を

 静かに写し出す映像&語り口は
 
 私に「一つのテーマ」を徹底追求する人々の持つエネルギーと

 生存本能を満たすためとされている行動に

 芸術的要素を見いだす試みの

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (クールでありながらも「一芸を極めようとする人間」ならではの

 闘志を感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「諸国漫遊型食事&人生論」の

 一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 料理を味わい、その魅力を世に知らしめようとする人々と

 料理を創造する人々の思いを

 軽快且つ壮大に記録した本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。