映画に感謝を捧ぐ! 「シン・宇宙戦争」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマリオ・N・ボナシン監督の
「シン・宇宙戦争」に感謝を捧げようと思います。
シン・宇宙戦争 [DVD] - トム・サイズモア, エミリー・キリアン, アンソニー・ジェンセン, マイケル・デボーゾン, エマ・ナスフェル, マリオ・N・ボナシン
火星より飛来した脅威に立ち向かう
人々の運命を描いた本作は
エイリアンによる地球侵略を題材とした作品を
「アサイラム」的に混ぜ合わせ、加工することによって
生を受けた世紀の珍作であります。
説明台詞によるスケール感水増し+ハッタリ攻撃
各種SF映画のリサイクル、予算&人員の節約
残酷描写の抑制が荒れ狂う
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「感動誘発的描写が笑い所へと変異する」
「模倣&省力化の連打が味わいの領域へと達する」現象の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(日本映画界における「シン」ブームを象徴するかのような邦題と
アサイラム的ハッピー・エンド主義を余すところなく発揮した
決着→幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「アサイラム流地球侵略系SF入門」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
便乗商品映画界の雄「アサイラム」の伝統芸と
地球侵略系SFの方程式が手を組むことによって生を受け
映画史上屈指の「見世物的且つ緩やかな火星人の侵略」を
世に示した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。