映画に感謝を捧ぐ! 「恐怖の叫び」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はピーター・ゴッドフリー監督の

 「恐怖の叫び」に感謝を捧げようと思います。

 マージョリー・カールトンの同名小説を

 もとにして作られた本作は

 複数の恐怖技法が交錯する巻き込まれ映画であります。

 推理小説的恐怖、怪談的恐怖、アトラクション的恐怖が

 軽快且つ神秘的に絡み合う

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に、館系ミステリー的スリル&サスペンスと

 ホラー的スリル&サスペンスによる共同戦線と

 巻き込まれサスペンス的情報&スケール管理術の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (狂気渦巻く世界から解放された男女2人の姿を

 静かに写し出す幕切れとなっている点も見逃せません。)
 
 まさに「空間限定型巻き込まれサスペンス入門」の

 一翼を担う佐宇品であると言えるでしょう。

 空間&人員的スケール感の抑制、暴力に依存しない恐怖生成術

 豪華さと怪しさを兼ね備えた舞台作り

 意外性と論理性の均整を保つどんでん返しが

 一堂に会した本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。