映画に感謝を捧ぐ! 「マイノリティ・リポート」

 映画感謝人GHMです。

 今回はスティーブン・スピルバーグ監督の「マイノリティ・リポート」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 フィリップ・K・ディックの小説「少数報告」をもとにして作られた本作は

 アトラクション感覚とSF的発想が融合した作品であります。

 「機械的冷たさ」を重視した色彩感覚

 (「回想シーン」の色彩を明るくすることによって

 作品世界の冷たさがより鮮明に浮かび上がっているように思います。)

 コミック感覚あふれる舞台・小道具の数々

 CG満載でありながらユーモアを感じさせるアクション・シーン

 (CG技術至上主義に溺れず、各場面の見せ方・適正速度の維持に

 対する配慮がなされている点が素晴らしいです。)

 複雑な問題も扱いながら軽快に進行するストーリーが一堂に会する光景は

 私に「文学的題材を娯楽化する技法」の醍醐味を満喫する機会をもたらしました。

 (後味の悪い幕切れを「ハッピー・エンド」風に表現することによって

 鑑賞者に「考える時間」をもたらしている点も見逃せません。)

 まさに「意地悪な目線とエンターテインメント精神が共存する」SF映画であると

 言えるでしょう。

 陰性の強豪作「シンドラーのリスト」・「プライベートライアン」の主要メンバーが

 陽性の作品作りに向かう姿が心地良い本作と

 

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。