映画に感謝を捧ぐ! 「土曜の夜は」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はウィリアム・ハンナジョセフ・バーベラ監督の

 「土曜の夜は」に感謝を捧げようと思います。

トムとジェリー VOL3 [DVD]
トムとジェリー VOL3 [DVD]

 ハンナ&バーベラによるアニメーション映画シリーズ

 「トムとジェリー」の48作目となる本作は

 シリーズの王道に即しつつ、芸術的&知的な側面を

 披露した作品であります。

 アクション・コメディ・サスペンス・ミュージカルの手法と

 アニメーション技術の融合によって生成された

 「対人コミュニケーション力&文化性に秀でたジェリー」

 

 「楽団&舞踏団的魅力を発揮するトム&ネコ仲間」の勇姿は

 私に「町における動物と人間の関係」に関する一考察と

 「スリル、ユーモア、アーティスト性による共同戦線」の一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 

 (「勝利を収めても根本的な問題は解決しない」幕切れを通じて

 共同生活の難しさを世に示している点も見逃せません。)

 まさに「ミュージカル・アニメーション系社会論」の

 一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 「トムとジェリー」シリーズの精神を守りつつ

 独特の芸術性&社会派風味を発揮する本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。