映画に感謝を捧ぐ! 「土曜の夜は」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
「土曜の夜は」に感謝を捧げようと思います。
ハンナ&バーベラによるアニメーション映画シリーズ
「トムとジェリー」の48作目となる本作は
シリーズの王道に即しつつ、芸術的&知的な側面を
披露した作品であります。
アクション・コメディ・サスペンス・ミュージカルの手法と
アニメーション技術の融合によって生成された
「対人コミュニケーション力&文化性に秀でたジェリー」
「楽団&舞踏団的魅力を発揮するトム&ネコ仲間」の勇姿は
私に「町における動物と人間の関係」に関する一考察と
「スリル、ユーモア、アーティスト性による共同戦線」の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「勝利を収めても根本的な問題は解決しない」幕切れを通じて
共同生活の難しさを世に示している点も見逃せません。)
まさに「ミュージカル・アニメーション系社会論」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
「トムとジェリー」シリーズの精神を守りつつ
独特の芸術性&社会派風味を発揮する本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。