映画に感謝を捧ぐ! 「ピオネールに入りたい」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロマン・カチャーノフ監督の
「ピオネールに入りたい」に感謝を捧げようと思います。
エドゥアルド・ウスペンスキーの童話
「ワニのゲーナ」をもとにして作られた
人気シリーズの2作目となる本作は
陽気且つ戦術的な方向へと向かって
進化していく続編系アニメーション映画であります。
前作「こんにちわチェブラーシカ」の精神&技術を生かしつつ
ソビエト(現ロシア)の少年団「ピオネール」礼賛を
挿入することによって生を受けた
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「地域振興」をコメディ+ミュージカル的に
表現する試みと
子供向けサービス精神と宣伝戦術が
絶妙のバランスで配合された物語&映像作りの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(青春映画+西部劇の香りを感じさせる
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさにソビエトの社会&文化史を軽やか+賑やかに写し出す
「チェブラーシカ」第2章であると言えるでしょう。
チェブラーシカ&ゲーナ、ピオネール、ミュージカル
日常劇、ギャグ漫画の魅力を生かすことによって
「チェブラーシカ」をアニメーション映画史における
新たなる神話の領域へと導いていく本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。