映画に感謝を捧ぐ! 「シーバの女王」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はピエトロ・フランチーシ監督の

 「シーバの女王」に感謝を捧げようと思います。

 

 「シバの女王」伝説をもとにして1952年に作られた本作は

 多彩な文化が交錯する史劇であります。

 舞台劇要素と映画要素、おとぎ話風味とキリスト教風味

 大作的物量&人員攻勢と大衆食堂的サービス

 親子の愛と男女の愛憎が絡み合う

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に「異娯楽要素交流」・「伝説を後世に残す試み」

 「ハッタリ精神と堅実さの均整を保った史劇作り」の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「恋愛映画的ハッピー・エンド」とキリスト教礼賛の香りが

 融合した幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「シバの女王伝説入門」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 戦争映画+冒険活劇的アクション

 格差恋愛劇的ロマンス、史劇的装飾

 スパイ活劇的サスペンスが一堂に会して

 「シバの女王伝説」に関する一考察を写し出す本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。